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「考える力」を育てる第一歩

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「考える力」を育てる第一歩

糸山泰造著「絶対学力」より(4)

「考える力」を育てるにはどうしたらいいのでしょう。

逆説的ですが、反射式プリントなどの弊害を念頭に置いて小学校低学年の学習方法を

見直すと、高学年で伸びる子どもの育て方が分かってくるのです。

小学校低学年の時にしなければいけないことは「考える力」

と「正しい家庭学習の習慣」を身につけることです。

そして考える力」を養成するためには、できるだけ条件反射を形成する高速の機械的反復作業をし

ないことです。具体的には、計算等でスピードを競うことは最もいけません。子どもたちは面白がっ

てやろうとしますが、この時期、いかに思考訓練をさせられるかが教師の力量なのです。なぜなら

ば、単純計算のスピードを付けることはいつでもできますが、ゆっくり、じっくり、丁寧に考えると

いう習慣はなかなか付かないからです。考える力のない子は、小4からの抽象概念の世界を理解する

こと自体が難しくなりますので、全教科で落ちこぼれる可能性が出てきます。教育者(保護者を含

む)は、この移行期を常に意識して子供たちを指導しなければなりません。

また「分かる」ことと「できる」こととは必ずしも一致しないとい

うことを、子どもたちにもきちんと教えるべきだと思います。

「分からなくてもいいから計算を速くさせたい」「子どもの能力を制限し、思考を麻痺させ、感情を不

安定にし、受身の姿勢を作り、豊かな発達を阻害してもいいから、先行学習をさせたい」という人が果

たしているでしょうか。少なくとも私は願い下げです。

繰り返しになりますが、頭は、急がされると計算の意味を知ろうとはしません。考えるとしても、そ

れは「どれだけ簡単に速く処理できるか」ということだけでしょう。つまり、短絡的であることを求め

始めるのです。子どもたちはこの状態を何十倍も敏感に受け取っています。そして、この状態は習慣を

作り、性格を作っていく要素にもなっていきます。

ここに「何も考えない」→「何も考えられない」という悪循環の始まりがあるのです。

●基礎学力とは、計算を速くしたり、漢字を暗記することだけ

ではありません

基礎学力とは、計算を速くしたり、漢字を暗記することではありません。基礎学力とは、 先生(他

人)の話をよく聞くことができる力先生(他人)の言葉を理解することができる力、抽象的な事柄

をイメージできる力、つまり「考える力」のことです基礎学力は、日々の教室での授業を通して養

れます。

ここに小学校の先生の責務があります。またやりがいもあります。

この基礎学力を(読み書き計算の力だと)取り違えると、子どもたちはいつまで経っても判断力のない

操り人形になってしまいます。

私は、子どもたちの「考える力」を養成し、自信と判断力を

付けることが教育の第一歩だと思っています。

昨今の、マニュアル人間とかマリオネット症候群(受動的に操り人形のようにしか動けない症状)など

は、判断力養成の欠如が原因なのではないでしょうか。

ご注意

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