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「考えない頭」は「考えられない頭」に成長する

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「考えない頭」 は 「考えられない頭」 に成長する

糸山泰造著「絶対学力」より(3)

習慣には「する習慣」と「しない習慣」があります。

その中でも、子供たちに一番つけてはいけない習慣が「考えない習慣」です。

「考えない習慣」は、「考えない頭」を作り、「考えない頭」はすぐに「考えられない頭」に成長する

からです。

「考えられない頭」は、複雑なこと・抽象的なこと・手間のかかることを、 面倒で嫌なこと、不要なこ

とと感じて、拒否反応を起こします。落ち着きがなく、短絡的になり、荒っぽい言葉や突発的暴力につ

ながることもあります。

じっくり読まない、また取り組まない、そいて工夫をしようとしないなど、様々な点で社会生活にも支

障をきたす場合もあるでしょう。学習面では、考えることへの拒絶反応を招くこともあります。

こうしたことは全て、時間をかけて考えることに慣れていないことが大きな原因だと思われます。

子供には、十分な時間を与えて「考える習慣」をつけてあげなくてはいけないのです。ところが現実

はどうでしょう。

● 反射式プリントの仕組み

ここで、「考えない習慣」をつけてしまう「反射式プリント」の仕組みを考えてみましょう。

次のような構造になっているものを反射式と言います。

目標は「考えなくても出来るようにすること」です。

理由説明は書かずに、手順だけを覚えられるようなプリントにする。

→理由を説明しないで、手順だけを覚えさせ、「できれば分かる」と説明する。

手順通りにやれば必ずできて、考える余地を与えないような、数千段階にも細分化したプリントを

意する。

→分からないところを理解させるのではなく、プリントを替えることで対応できるようにしておく。

「誰にでも対応できる」と説明する。

新しい手順をどんどん覚えさせることで、わからなくても進度(学年)を進めていくことができる

ように、考えなければ解けない問題は入れない。

→分からなくても進度(学年)をすすめることがいいことだと説明する。

英語は、カタカナ式発音を書いておき、設問の前後には日本語でのヒントを書いておく。

→英語力ではなく国語力で答えが出るようにしておく。

→詳しい英文法の説明はせず、「読んで訳せれば分かるようになる」と説明する。

こういう仕組みにすれば、指導者不要で、子供だけでできるプリントが作れますまた、教室管理者

えいれば、どんどん教室を増やすことができるので、営利目的にはピッタリです

学習教室でこのようなプリントを使うと、表面的には点数が取れるので、反射式プリントの内容を吟

味できない保護者からの苦情も来ません

また、どんどん上の学年のものをやらせることで、親にも子供にも、意味のない優越感を持たせるこ

とができますでも、それは錯覚に過ぎません。なぜなら、これは自学自習とは全く異なるもので、

「考えない習慣」をつけてしまうからです。

さらに、余分なスピードもつけてしまうので、「考えない習慣」の上に「考えさせない力」もつけて

まいますですから、特に学習習慣がつきやすい幼児期・低学年時に「反射式プリント」を使う

と、「9歳の壁」を乗り越えるために必要な「抽象思考」ができない人間を育ててしまう恐れがある

のです。

ご注意

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